◇2005.3.13 第2節 vsサガン鳥栖 [札幌ドーム]◇




 誰かが「期待が少し大きすぎたんだろう」って言ったけど、それは確かにそうだったかもしれない。

 雪はまだ3月にしては多くて、ドームの屋根にも周りにも積もっていて、それは今にして思えば、積もり積もった期待そのものだったようにも思えて。
 福住駅からドームへと足早に向かう人達の波とか、会場を待つ長い列とか、グッズ売り場の人だかりとか、次々と埋まっていく座席とか。
 DJのアナウンスにドールズとドーレくん、そしてゴール裏の圧倒的なコール。

 そんなもの全てが、あまりにも期待そのものだったから。

 だから余計に、堪えたんだろう。

 動きの鈍い選手達。回るだけで攻め込めないボール。ゴール前までは行けるのにシュートに持ち込めない。でもその代り極端なピンチも少ない。ボールは「回っている」と言うよりも「回させられている」。攻め込む為の最初の一歩が踏み出せない。
 それは記憶の中の「去年のイマイチ乗り切れてなかった頃の試合」そのもので。

 試合終了のホイッスル。その後の何とも言えない空白。拍手でもない。ブーイングでもない。冷やかに突き放している訳でも無く、かと言って次を奮起する声援ってのも、なんだか上滑りしてるだけって感じで掛けにくい。そんな手をこまねくしかない空白の空気が確かに満ちていて。

 それを感じ取れない程、選手達は鈍くはない筈だけど。

 この不甲斐なさを悔しさとして受け止めて、次へのバネにしてくれればいい。
 今、思う事は、本当にそれだけだから。


 どうか、次は、悔いを残さない試合を。



2005.3.13





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3度目のホーム開幕参戦。
とにかく、期待して期待して待つだけ待って、楽しみで楽しみでたまらなくて。
そんな状態で迎えた試合だったから。
……余計に落差が激しかった気がしましたね。

今にして思えば、確かに期待しすぎたかもしれなかったかな〜。




ゴール裏にはこんな貼り紙。
期待の度合いが良く解る。

2006.1.30



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