得点の瞬間、爆発した様に喜んで。 勝利の瞬間、本気でぶっちぎれた。 勝った!勝てた!!何とか頑張った!嬉しい!嬉しい!嬉しい!!! 他の言葉なんて出て来ない。本当に嬉しい時に言葉は浮かばない。 ただただ歓喜。歓びの絶叫。 やったよー!やった!!勝てたんだーーーー!!!! 勝ちたかった。 勝たなくちゃいけなかった。 絶対に勝たないとダメだった。 こんなに追いつめられた試合も、初めてかも知れない。 出場停止が2人。 怪我が3人。 攻撃陣は明らかに駒不足。 出ている選手達も疲労の色が濃い。 そんな中での中3日の試合。 そうじゃなくてもリーグ戦の疲れが溜まりまくってるのに。 直ぐ下には1点差まで追い上げて来たヴェルディの影。 ここで、1つでも落としたら、終りだ。 そんな危機感が、確かにあった。 だからそこ、全員が死力を尽くせたのかもしれない。 正に、『総力戦』。 選手も、ベンチも、フロントも、サポーターも。 全員で一丸となって勝利を目指した。 勝つんだ。絶対に勝つんだ。 それ以外は考えられなかった。 前半からラスト15分並みの飛ばしっぷりを見せて。 何度も膝が崩れそうになって。 半ば朦朧としながら、それでも跳んだ。 力を抜くな! 気持ちを折るな! 何度も何度も、自分にそう叫んで。 ここで踏ん張らないでどうする! ここで力を出せないで、何の為にここに居るんだ! 想いの籠った言葉は、必ず届くから。 ただただ必死で歌う。 歌以外に、今の自分の想いを表す言葉はない。 勝利の瞬間。 爆発する歓喜の中で。 見上げたドームの天上。 灰色のその向うに、月が輝いているように見えた。 さあ、あと4つ。 1つだって落とせないし、落とす気もない。 何が何でも勝ち抜く。 そうして還るんだ。 あの場所へ、もう1度。 今度こそ、自分達の力で。 2007.10.24
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