思い切り、泣いてくれば良かったかもしれない。
形振り構わず、大声を上げて。 厚別で。 悔しい と。 悔しくてたまらない と。 負けた事は、別段大した事じゃない。 勝負事なんだ。勝つ事もあれば負ける事もある。そんなのは当たり前の事だ。 勝ち試合だけが見たいなら、生観戦なんかしなければいい。 録画しておいて、後で勝った試合だけを見ればいい。 悔しいのは、負けた事じゃない。 気持ちを、感じられ無かった時間が多かった事。 そして 気持ちを、引き出す事が出来なかった事。 悔しくてたまらない。 気持ちを忘れてきたら、勝てる試合なんて一つも無い。 終了後、スタンドを半周して出口へ向かった。 脳裏に厚別の風景を焼け付けるために。 そして、悔しさを預けておくために。 次節は、こんな想いは絶対にしない為に。 諦めたりなんか、絶対にするもんか。 2006.7.29
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