◇2006.6.10 第21節 vs徳島ヴォルティス [札幌ドーム]◇




「良くやった!」と叫んでいた。
良く頑張った、お疲れ!と、それしか言葉が出ない自分が滑稽なぐらい。
でも、本当にそれしか言えなかった。
それ以上の言葉が出ないぐらい、嬉しかった。


2ヶ月振りの勝利。
たった2ヶ月。されど2ヶ月。
五月蝿い外野。悲観的になる事しか知らない様なマスコミ。
諦めろと喚く事で勝てない憂さを晴らしている人達。

・・・・・・本当に、長かったなぁ。

何より、足を運べないのが辛かった。
行くに行けない試合ばかりで、手が届かない所で調子を落とされて。
現場に居なければ、何も叫べない。
諦めない、という態度を貫くしか出来なくて。

それでも、手の届かない所でしぼんで行く選手達を、ただ見ているしか出来無いのは、歯がゆかった。

ようやく。


ようやく、背を押す事が出来た。


前半は正直に言って、どうしたもんだかと思っていたけれど。
後半になって、PKを取ってから、見違える様に動きが良くなった。
1点入る毎に、動きが良くなって行く。
自分達のサッカーを思い出して行く様に。



この勝利が自信に繋がるといいんだけど。
・・・・繋がる、よね?


10周年紙を申し込んで。サッポロビールの特設ブースに設置されていた寄せ書きにも小さく一言。
何て書いたら良いか、悩むに悩んで、結局書けたのは簡単な一言。
「全力でガンバロウ!!」
勝て・とか、信じてる・とかは書きたくなかった。
悲観的になる気持ちを押し込めて、無理に吐き出す言葉のような気がしたから。






雨の降る中、家を出た。
視界の効かない雨は、札幌に近づくにつれて少しずつ小振りになり。
ドームに着く頃には、殆ど止んでいた。


試合が終わって外に出ると、雲間に綺麗な青空が広がっていて。


風はまだ肌寒かったけれど。
それでも、もう、雨は止んだ。
光が射して来る。少しずつでも。
それを確信出来る、空。



空と大地は、見放さない。




2006.6.10





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前座試合はなんと、幼稚園児!
ちっちゃなピッチを元気に走り回ってた♪
ラインなんざお構い無しで(爆笑)



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