負けた試合なのに、不思議と悔しくない。 どうしてなのかは解らないけども。 それはあるいは。 入場待ちの長い列とか。 売り切れゴメンの必勝弁当とか。 グッズ売り場の人ごみとか。 ドーレくんとドールズの新しいコスチュームとか。 新加入選手へのダンマクとか。 ゴール裏に上がった沢山のゲートフラッグとか。 気合いと共に響き渡った歌声とか。 そんな物があったからかもしれない。 勿論、試合の方はと言えば、……な所もあったし。 期待してたから余計にガッカリなのかもね、なんて会話もあったし。 中盤で中々ボールが回らない事もあったし。 ロングボールを放り込むだけの単調な攻撃もあった。 でも、ダメな所ばかりではなく。 むしろ積極的に攻め上がっていた所も沢山見えて。 惜しいシュートもあったし、好守備も勿論あったし。 イイ感じで攻め込めてた時間帯は、確かにあった。 そういう良い所も沢山見えたからかもしれない。 でも、きっとそれ以上に。 単に嬉しいんだと思う。 ホーム開幕を迎えた事が。 また、試合に行ける生活が始まった事が。 そりゃあ、楽しいばかりじゃなくて大変なことも当然いっぱいあるんだけど。 でも、そうであってもやっぱり。 日常にサッカーがある事が。 試合を励みに頑張れる毎日が始まった事が。 ただただ、嬉しくて仕方がない。 さあ、開幕だ。 勝負の年が始まったぞ。 2006.3.11
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