BACK   

◇一鬼夜行◇


 「WANTED」で最初に読んだ時は、普通に流してた。
 2回目も気にしなかった。
 3回目ぐらいで、あれ?と思った。


 私、この話、前にも読んでる?


 そう疑問に思って改めて読み返す。
 じっくりと読む。

 ・・・・・・・確信。





 私が初めて読んだ尾田先生の作品は、ONE PIECEでもなくROMANCE DAWNでもなくて!



 この一鬼夜行が一番最初だーーーー!!!!





 そういうワケで。
 記念すべき尾田センセとの出会いはこの作品。
 確か、何処かに出掛けてて、時間が空いて、暇つぶしにそこら辺にあったジャンプを手に取って読んでた・・・・・・んだと思う。ちょっともう記憶が定かじゃない。
 当然、忘れてたぐらいだから、すっごいインパクトを受けたワケでもなくて。
 読み返して改めて記憶に繋がるのは、冒頭の主人公が鬼退治を頼まれる件と、神様との出会いとやり取り、そして山場からラストにかけて。
 特に最後。なんで僧侶が剣を持ってるのがヘンなのか解らんかったんだよなぁw
 いやその頃、僧侶なんてドラクエでしか知らなかったからー。DQ3の僧侶は普通に剣装備出来たからさーーーー。我ながら物を知らなかったな・とは思うけどw

 記憶の奥底に埋もれてた作品だけど。
 読み返したら、きちんと出て来た・って事は、やっぱりそれなりに心に残る物があったんだろう。



 今、改めて思うのは、ちゃんと尾田先生らしいキャラだなぁ・と言う事。
 根底が変わってないんだろうな。
 特に主人公のお坊さん。
 臆病で逃げだしで怖がって叫んでばっかりなのに、人の為に怒れる所。
 師匠の命を理不尽に奪われたと知って、恐怖を捨て去れる所。
 すっごく、尾田先生のキャラの基本だと思う。
 尾田先生って「誰かの為に怒る人」を書くから。
 そういう所がこの頃から変わってない・って事は、ファンとしてはちょっと嬉しい。

 この神様もそうだけどね。
 飄々としてて呑気な様に見えて、ちゃんと考えて行動してる。
 本当は村人達を護る為にわざと脅かしていたのに、ふざけて遊んでた様な素振りをみせる。
 優しさや気遣いを素直に見せない所も、尾田先生のキャラに多いから。



 冒頭には今ではもう描かなくなったシーンが1コマ。
 夕日の場面。



 背景が トーン だ……!!



 しかも、結構いい感じじゃないか!!
 綺麗だよ、この夕焼け!!

 いつの間にかトーンを使わない絵の人になってたから、ちょっと新鮮。
 トーン、使えない訳じゃないのになー・とか思っちゃったよー。


 アングルとか雰囲気とかこだわってるのは、今と同じかな。



 記念すべき出会いの作品。
 そうと気が付くまで随分かかったけどw
 でも、今では自分の中でのちょっとした記念碑的作品です♪


2007.12.23



   BACK / ONE PIECE TOP / fake moon TOP