My Fair Darling






 遠く波が揺れて、小さな飛沫が立った。
「お!戻って来たぞ!」
 それを目敏く見つけて、ウソップが声を上げる。
 隣でチョッパーが目を輝かせた。
「上手くいったのかな」
「そりゃあ、大丈夫さ。ナミが行ったんだからな!」
 ズボンを引っ張って訊くチョッパーにウソップが笑って答える。
 その時、キッチンから響いて来た何時もの怒鳴り声。
「だから、昼まで待てっていっつも言ってるだろーがッ!!!」
「だってハラ減ったんだぞーーーー!!!」
 そろそろお昼時。
 何時ものルフィとサンジの怒鳴りあいに、2人は思わす顔を見合わせて。
 そして、声を殺して笑い合った。
「タイミングぴったりだな」
「うん。それに、アレならサンジもキッチンから出て来れないし」
 波間にシロモクバの姿が見えて、2人は手を振った。
 ナミが笑顔で手を振り返すのが見える。
「よし、じゃあ行くか」
「うん!」
 それを見て、2人はハッチを開けるとドックへと降りて行った。


 今日も穏やかな天気とそよぐ風と。
 天気が良い理由は、左手前方に見える島の気候に入っているからだろう。
 水平線より手前に大きめの島影。
 ログポースの示す指針から外れているため、本当なら寄る必要はないのだけれど。

 ナミの乗ったシロモクバはその島から戻って来た。


 ドックでは既に、ゾロとロビン、それとフランキーが待っていた。
 ナミのシロモクバがドックに入ったのを確認して、フランキーがシャッターを閉めている。
 甲板から降りて来たウソップとチョッパーが駆け寄って来る。
「よう!ナミ、どうだった?!」
「おかえり!!上手くいった?ダメだったか?!」
「……ちょっと落ち着けよ、お前ら」
 飛びつく様に訊く2人にゾロがちょっと呆れた声を上げ。
 ロビンが楽し気に笑った。
「でも、気になるわよね。どうだったの?」
 フランキーもシャッターを閉め終えて寄って来る。
 そんな仲間達の視線を集め、ナミは皆の顔へと視線を巡らせて。
 そして、得意げに胸を張った。
「完璧!ちゃーんと全部、手配して来たわよ」
 ナミの言葉に集まったメンバーから歓声が上がった。
「よぉーっし、こりゃあ宴だな!」
「どうすっかと思ってたからなぁ。良かったぜ」
「楽しみね。ナミのセッティングなら間違いないでしょうし」
「まかせて頂戴。サンジくんも喜ぶわよ」
 わいわいと話し合いながら甲板へと戻る。
 吹き抜ける風が芝生を揺らした。
「アイツ、忘れてんじゃねェのか?」
 眉を寄せて呟くゾロの肩をウソップが笑いながら叩いた。
「いやー、いくらなんでもそりゃあねェって。だって、自分の誕生日だぞ?」
「どうだかな」
「まぁ、覚えてても準備とかはしてないでしょうね」
 ロビンが髪を揺らして笑う。
 チョッパーも口元を押さえて笑った。
 フランキーがポーズを決めて言う。
「じゃあ、尚の事、盛大にしてやんねェとな!」
 その言葉に、皆が笑顔で頷き合った。
「おー!いたいた、みんな!!メシだぞー!!おれ、ハラ減って待ちきれねェよ!!!」
 キッチンのドアを勢い良く開けて、ルフィが飛び出して来る。
「早くしろよー!!!全部、喰っちまうぞ?!!」
「わー!!!待てコラ!!何、言ってんだ!!」
「ごめんなさい。今、行くわね」
 慌てて走り出すウソップとチョッパーに、ロビンが笑顔で続く。
 フランキーも足早にキッチンへと向い、その後をゾロとナミが追った。
「……ルフィが丁度いい足止めになってたみたいね」
「まぁ、アイツは何も考えてねェけどよ」
 ナミの言葉にゾロが苦笑して。
 そして、キッチンのドアが閉じる。



 昼食は、いつも通り賑やかなものだった。



 食事を終えて、まずは皿を下げ、食後の飲物を出した時ナミに呼び止められた。
「サンジ君もちょっと座ってくれる?」
 一瞬、怪訝そうにしながらも、サンジは笑顔でナミの隣に座る。
 見渡せば、今日は全員がまだテーブルに着いたままだ。
 何時もならルフィやウソップは、食べ終えると直ぐにでも飛び出して行くのに。
 首を捻った時に、ナミが口を開いた。
「えー、では、これからの予定を話します」
 にっこりと笑顔でそう切り出して。
 サンジを除く全員がそれぞれに笑みを浮かべて聞いている。
 ナミはそれを見渡しながら、言葉を続けた。
「今日はこれから、10時の方向にある島に上陸します」
「え?」
 その内容に、サンジが驚いた声を上げた。
 慌てて問い返そうとするより早く、ルフィが声を上げる。
「あ!じゃあ、準備できたのか?」
「ええ、全部手配して来たわ」
「おー!さすがだなぁ、ナミ!!」
 ルフィが楽しそうにそう言って、他の皆も笑っていて。
 サンジ独りだけが話に取り残されてしまっている。
「えーと、ナミさん?おれだけ話が見えてないんだけど……?」
 戸惑いがちにそう尋ねる。もしかして、何か予定を忘れているのだろうか。
 けれど、自分がナミの話を忘れるなんて事は、ある筈が無いし。
 首を捻るとナミは何だか楽しそうに笑った。
「やっぱり忘れてやがるな、テメェは」
「いやいや、思いつかないだけかもしれないぞ」
 意地の悪い笑みを浮かべながらそう言ったゾロに、ウソップがフォローを入れる。
 思わず睨みつけると、別な方から声が掛かった。
「なーんだ、サンジ、自分の誕生日を忘れたのか?」
「へ?」
 振り返るとルフィが手を振って笑っている。
「いや、それは覚えてるけどよ。それとこれが…………って、あァ?!ま、まさか……?!!」
 思い至った可能性に、思わず声が裏返った。
 もしかして・と思うが、そうじゃなかったらこっぱずかしいし。
 言葉を繋げずに口だけを動かしていると、ロビンが頬杖をついて微笑んだ。
「そのまさか、よ」
「島のホテルで、サンジ君の誕生パーティを開くからね」
 ロビンの言葉をナミが引き継ぐ。
 ルフィ達が一斉に歓声を上げた。
 サンジは目を丸くして、皆の顔を見渡して。
 それから、目をハートにしてナミに向き直った。
「……ナ、ナミさん!!おれなんかのために、そこまで……!!」
「いーのよ。恩に着せないから」
「いや着せてるぞ、その言い方は」
 ナミの一言に一応、ウソップが突っ込む。
 チョッパーは特に気にせずに笑顔を向けた。
「サンジさ、自分の誕生日だって覚えてても、特になんかしようと思ってなかっただろ」
「まァそれに、主役に自分の宴の準備をしろだなんて、言えやしねェからな」
「私達が準備しても良かったんだけど、貴方の仕事場を取る訳にもいかないしね」
 フランキーとロビンがそう言って。
「だからね、島のホテルに行って手配して来たの。宿泊の手続きもしてきたから、安心してね」
「手配って……何時の間に?」
「今さっき。サンジ君がお昼を作ってる間に、ウェイバーで行って来たのよ」
「ぅおおお!流石だ、ナミさん!!なんて手際のいい!!!」
 サンジが恋の蒸気を吹き上げてる間に、ゾロがナミに問う。
「そういや、ログはどうなんだ?」
「あの島は5日かかるんですって。だから2泊しても大丈夫よ」
「そっかー!!じゃあ、安心して冒険できるな!!」
「いや、泊まるだけだから冒険はねェと思うぞ?」
 はしゃぐルフィにウソップが突っ込んで。
 サンジはその前のナミの台詞に問い直した。
「2泊?」
「ええ、そう。2泊するから」
 ナミはにっこりと笑ってそう返した。
「でも、なんで2泊も?」
「それはねぇ……」
「プレゼントだぞ、サンジ!!」
 不意にルフィから言われた言葉の意味をとっさに理解し損なった。
 一拍の間を置いて、妙にぎこちなく振り返る。
「プレゼント?」
「そうだ、おれ達からの誕生日プレゼントだ」
 ルフィは歯を見せて全開の笑顔でそう言う。
 ナミが笑って言葉を引き継いだ。

「明日1日、サンジ君に休暇を上げるわ。それが何時も頑張ってくれているサンジ君へのプレゼントよ」

 サンジは目も口も丸く開けて、ナミの顔を見つめ返してしまった。
 驚きに言葉も出ない。
 まさか、そんな事を言われるとは思ってもいなかったから。
 ウソップが笑って肩を叩いた。
「イーストブルーからこっち、毎日休み無しで働いてるだろ?1日ぐらいのんびりしたってバチは当たらねェって」
「そうだぞー。サンジは明日、仕事したらダメだからな!」
「市場を覗くのも止めにしてね?普通のお買い物とかなら構わないけれど」
 チョッパーとロビンにもそう言われて、サンジはますます言葉に詰まった。
 不覚にも、感極まって来る。
 涙が滲みそうだ。
 何時も、何時も、バカばっかりやってるようで。
 でもちゃんとこうして仲間の事を考えてくれている。
 当たり前のように、皆が皆の為に。
 全員が全員を大切にして。
 そんな仲間達に出会えた事が、何よりも嬉しかった。


「……じゃあ、お言葉に甘えっかな」

 照れ臭さは誤摩化し様も無くて。
 顔が熱くなってるのを自覚しながら。
 サンジは笑った。
 照れ笑いの、くすぐったそうな顔で。


「よぉっし、じゃあ上陸すっぞーー!!!」
「よしきた、船長!!!」
 ルフィの掛声に皆が答える。
 直ぐに飛び出して行って、残ったのはサンジ1人。
 シンクに下げたままだった食器へと手を伸ばす。
 片付け始めて程なく、船が進路を変えたのを感じた。
 島まではそんなに掛らないだろう。
 それまでに食器を片付けてしまおうと、気合いを入れた。



 着いた港町は、結構大きかった。
 海賊船にも慣れているらしく、停泊料を払えば普通に港を使わせてくれた。
 港に船を預けて、まずはホテルに顔を出して。
 食事の時間を確認して、そのまま皆で少し観光もして。

 夜は、当然の如く宴会である。

 ホテルの料理はサンジが納得するぐらいの出来映えだった。
 急な予約だったにも関わらず、これだけの味と量を用意出来たのなら十分だろう。
 食べて飲んで、最後はスタッフさえも巻き込んでの大騒ぎになって。
 余韻を味わいながら、眠りについた。


 こんなくすぐったい様な嬉しさを感じる誕生日は、初めてかもしれないと思いながら。






 そして、次の日。






 朝食を終えて、ホテルの外へと出てから、ふとサンジは尋ねた。
「そういや、おめェらはどうすんだ?」
 今日1日、サンジ自身はオフであるが他の皆はどうするのだろうか。
 ここは普通の港町だし、さして事件や問題が起きている訳ではないようだし。
 かといって、イベントや祭りなどがあるようでもないので、このお祭り好きな仲間達が時間を潰す場所があるのか疑問だった。
 そう思って問えば、以外と反応は早かった。
「おれ本屋に行って来る!医学の本、探すんだ!!」
 真っ先にチョッパーがそう言うと、ロビンが笑いかけた。
「あら、図書館もあるわよ?一緒に行きましょうか?」
「ホントか?!行く行く!!」
 チョッパーがロビンに飛びつくのを見ながら、ナミが口を開く。
「私は買い物してるわ」
「おれ、冒険して来る!あっちの方になんかヘンな形の塔みたいなのがあるからよー!!」
「あのアーティスティックなヤツか?おれも行ってみようかと思ってたぞ」
「じゃあ、一緒に行くか!ウソップと冒険だな!」
「いや探検って言ってくれ」
 ウソップが慌てて手を振る横で、フランキーがポーズと共に名乗り出た。
「よぉっし、おれ様も付き合ってやるぜ、弟分ども!!」
「ししし!じゃあ、ウソップとフランキーと冒険だー!!ゾロも来るか?!」
「……いい。船で寝てる」
「じゃあ、決まりだな!!!」
 そう言って、一際嬉しそうにルフィは笑うと。
 いきなり、後ろからナミの両腕を掴むとサンジの方へと押し出した。
「きゃ?!な、何?!!」
 驚くナミに構わず、ルフィが口走った事は、といえば。

「サンジ、これやる!!!」


 突然の台詞にサンジだけではなくナミも固まった。


「はぁ?!!」
「ちょっと、何、言い出すの!!」
 けれど、驚くのは2人だけで。
 他の皆は楽しそうに笑うだけ。
 ロビンが能力でナミの両肩に自分の手を咲かせると、素早くその頭に白いリボンを巻いた。
 仕上げには可愛らしく蝶々結びまでしてしまう。
「ナミさん……!なんて愛らしいんだ!!」
 サンジが何時もの様に目をハートにするが、ナミにとってはそれどころではなくて。
「ロビン?!何コレいきなり?!!」
 びっくりして振り返ると、そこにはにっこりと微笑むロビンの姿。
「だってプレゼントなのよ。リボンを掛けるのは当然でしょう?」
「プレゼントって、何が?!!」
「ナミが、だぞ!!ホラ!!」
 更なる問題発言をかましながら、ルフィはナミをサンジの方へと押し付けた。
 よろけるナミの身体をサンジが支える。
 そして、ルフィが言った。


「今日1日、ナミをサンジにやるからな!!好きにしていいぞ!!!」




 捉え方によっては激しく問題のある発言を、欠片程の含みも無い笑顔で。




 思わず至近距離で見合って、次いでお互い真っ赤になって。
 怒鳴り返そうとした瞬間、周りが先に騒ぎ出した。
「楽しんで来いよ、ご両人!!」
「デートだな!いーなぁ、2人とも!!」
「冷やかすものじゃないわよ?でも楽しんで来てね」
「あぁ、覗いたりしねェから、安心しろよ」
「夕メシもおれら、テキトーに喰って来るから!夜まで帰って来なくていいぞー!!!」
「じゃあ、ごゆっくり。さ、私達も行きましょうか」
「おお!冒険だーーーーー!!!!」
「ま、待てルフィ!!先走んな、お前はーー!!!」
「わーい、図書館だーー!!」
「おぉ?!待ちやがれ、おめェら!!おれ様を置いて行く気かー!!!」
「……って、ちょっと待ってよ!!!!」

 ナミが慌てて叫んだが、既に遅く。
 走り出したルフィを追って、ウソップとフランキーが飛び出して行き。
 チョッパーはロビンに手を引かれて、嬉しそうに行ってしまい。
 ゾロはとっくの昔に姿を消していて。
 自覚する間もなく、気が付けば2人っきり。


 皆が行ってしまった後を、呆然と見送って。
 もう、その影すら見えないと自覚するまで暫しの間。
 そうして、現状を飲込んで。
 ぎこちなく顔を見合わせた。
 線対称の動きで、ゆっくりと。

「……………………」

 口からタバコが落ちないのが不思議なぐらい呆然としているサンジと。
 目を丸く見開いて唖然として立ち尽くすナミと。



 一部始終を見てしまったドアマンが、何とも微妙な表情を浮かべてこっそり様子を見守っていた。



「……アイツら」
 ぽつりとナミが呟いて。
 その声にサンジが我に返った。
「あ!い、いや、いいよナミさん!!どっか行きたいトコあるんなら、おれの事は気にしなくても!」
 サンジが慌ててそう言うと、ナミが振り返る。
 ロビンが結んだリボンが頭の横でふわりと揺れた。
「おれはおれで、テキトーにしてっからさ!ナミさんも、買い物とか行きたいトコとかやりたい事があるんなら、行っていいんだぜ?」
「……サンジ君」
「ホントホント。あ、ホラ、ロビンちゃんとどっか行くんなら、図書館に行けば合流出来るだろ?だからさ……」
「…………それもそうね」
 ナミがそう呟いて頷くのを見て。
 本当はちょっと胸が痛んだけど。

 本音を言えば、今日1日、一緒に居て欲しいなぁ・と思うんだけど。


 けれど、拘束するのは嫌だったから。
 ナミが自分から望んで一緒に居てくれるのならまだしも。
 こんな形で、無理強いみたいに側に縛り付けたくはなかったから。
 ナミにつまらない思いをさせて、自分が楽しい筈がないんだから。


 だから、笑って頷いた。

「そうそう。アイツらの言い出したバカな事なんて、気にしないでいいからさ」
「そうね。私もやりたい事があるし」
 サンジがそう言うと、ナミもにっこりと笑う。
 一抹の寂しさを押し殺して、サンジは何時もの笑顔を作ってみせた。
 笑った瞬間に、ヤバい・と思う。
 なんだかこれ以上側に居ると、本音が出てしまいそうな、そんな気がして。
「じゃあ、おれはあっちの方に……」
 ナミと反対側を指差して、足を向けようとした。
 特に行きたい所もないけれど、まぁ、時間を潰す場所ぐらいあるだろう。
 そう思って、歩きだそうとした時。

 不意に、ナミがその手を取った。

 温もりに驚いて振り返る。
 視界に飛び込んで来たのは、ナミの全開の笑顔。
 笑顔で軽く小首を傾げて。
 そうして、ナミが口を開いた。

「サンジ君、デートしない?」


 ふわりと優しく風が吹いた。


「……ナ、ミさん?え?だって、さっきやりたい事があるって……」
「ええ。これがそうよ。私のやりたい事」
 にっこりとナミが笑う。
 細い指先がリボンの端を掴んだ。
「アイツらに押し付けられたプレゼントの役目なんかじゃなくてね」
 指先にくるりとリボンを巻き付けて。
 軽く力を込めて、引いた。

「私が、自分の意志で、サンジ君とデートしたいのよ」


 言葉と共にリボンがその髪から解かれた。


 目映い日差しの中で。
 白いリボンがオレンジ色の髪から解ける。
 その髪を揺らしてナミが微笑む。


 サンジはただ言葉も無くその光景に見惚れていた。


「受けて下さるかしら?」
 ナミがにっこりと笑ってその手をサンジへと差し出す。
 それを見て、サンジは我に返った。
 これ以上は無いこの場面で。
 これを受けなきゃ、男じゃないだろう。
 慌ててその手を取ろうとして。
 そして、思いとどまった。

 ナミは、笑顔で待ってくれている。

 バタバタするのは、格好悪い。
 そう思って、一息吐く。
 それから背筋を伸ばして、真直ぐにナミを見つめ返して。
 おもむろに、極上の笑顔を浮かべた。
「喜んで、レディ」
 うやうやしくナミの手を取ると、ナミも嬉しそうに笑った。


「さ、て。まずは何処へ行きましょうか?」
「そうね。カフェでも入って予定を立てる?」
「仰せのままに」

 楽しそうに笑い合って、仲良く腕を組んで歩き出す2人の姿を、ドアマンはほっとした顔で見送っていた。






 さて、これから何処へ行こうか。
 まずはゆっくりと決めてから。
 焦る事はないのだし。
 時間はまだ沢山、あるのだから。


 今日という1日にも。
 2人のこれからにも。










2nd, MAR., 2008





わーーーーいっ、サンナミだーー!!
いや、サンナミ好きだから。
思いっきり趣味に走るw

ナミの「サンジ君に1日休暇をプレゼント」企画に便乗して
ルフィ達が「サンジにナミをプレゼント」企画を立ててた。
もちろん、ナミにはナイショで。
悪戯好きな船だから、やるでしょこのぐらい。

で、リボンはこのあと何処へ行ったんでしょw



2008.3.2



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