気持ちの上では、勝ったも同然。 そのぐらい、劇的に終わった1戦だった。 聖地厚別、公式試合100試合記念。 ここだけは落とせない・と、皆がそう思っていた。 正直、前半はちょっとどうよそれ・って思う展開だったけれども。 後半になって砂川くん投入から、一気に流れが変わった。 ゴール裏の勢いも変わったし。 腹の底から声を出して歌って。 足の許す限り、全力で跳ぶ。 掌が痛くなるぐらい力を込めて叩く。 負けたくない。負けられない。負けてたまるか。 持てる限りの力を注ぎ込んで、選手達に力を与える事だけ考える。 試合中にひと際強く吹いた風。 背中を押されてるような、そんな気がした。 どちらにとっても負けられない1戦。 意地と意地のぶつかり合いは、引き分けに終わったけれど。 それでも試合終了後に沸き起こった拍手は、間違いなく全員の本音だっただろう。 「楽しかったね」 終わってからそう笑い合った。 「楽しかったな」 本心からそう思った。 空は曇りで、風もちょっと冷たかったけれど。 それでも笑って帰れた。 厚別は、諦めない限り見放さない。 最後まで全力を尽くそう。 途中で諦めていたら、この結果は無かった。 足を止めたら、そこで全てが終わる。 どんな時でも。 どんな状況でも。 想いだけは諦めるな。 諦めない限り、道は終わらない。 というワケで・じゃないんだけど。 会場では目の前で売り切れた『聖地厚別』タオルマフラー。 帰りに、もしかして・の可能性に賭けてシースペースに寄ったら、普通に売っていたよ。 うん。試しもしないで諦めるもんじゃないな。 2007.7.21
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